2013年3月14日木曜日

平和で豊な国 ”日本” でも現実は

久しぶりにブログを書いている。
2月の後半から、日本の学生達が短期研修に来ているため、
毎日忙しくてなかなかブログを書く時間が取れなかった。

毎日学生達と交流していると、新しい発見が沢山ある。
そして、学生達から沢山教わる事がある。

はじめてアメリカに来た学生がほとんど。
見るもの聞くものすべてに感動し、驚き、興奮しっぱなしの毎日だ。
慣れない言葉の壁も、日に日に上達していっている。

今回来ている学生は、高校を卒業したばかりだったり、大学3年生、大学4年生になる男女だ。

みんなそれぞれが自分たちの将来に不安と希望を持っている年頃だろう。

自分がどういった方向に進むか?

自分は何を将来したいのか? 

自分には何ができるのか?

誰もが通る道。
悩む時期だ。

私は学生達が、この短期研修の体験が、彼らの将来につながる何かのきっかけになる事を願いながら、一人一人と真剣に向き合っていこうと思っている。


そんな研修の真ただ中に、My Husbandからあるドキュメンタリーが送られてきた。
それは『Saving 10,000 Winning a War on Suicide in Japan』という
タイトルのドキュメンタリー。
あるアメリカ人が作った、日本の自殺についてのドキュメンタリーだった。
私は内心、一時間くらいのドキュメンタリーで、長いし時間もないし、見るのをやめようと思ったが、何か心に引っかかる物を感じ、仕事をしながら見てみた。

『自殺との戦争』

毎年世界中の自殺者は 『100万人』
日本での自殺者は    『3万人』

日本での過去10年間の自殺者は約30万人。
その数は、アイスランドの人口と同じくらい。
アメリカの2倍、タイの3倍、ギリシャの9倍、フィリピンの12倍だそうだ。

ドキュメンタリーのはじめに、この数が出てきた。
何ともびっくりする数字。
数字で見ると想像がつかないが、子供の学校の生徒の数などを考えて、その何倍と考えたら。。。。。。。絶句してしまう。

確かにこれは『戦争』と言われてもおかしくない。

このドキュメンタリーを見て、人それぞれの受け方があるだろう。

私の場合は、『私にも自殺する原因は、これまで生きてきた中で沢山あるな』  と思った。

話は飛ぶが、私がアメリカに来た時にはじめて感じた事、それは
    『生活していて、暗黙のプレッシャーがない』

私がアメリカに来る前、日本に住んでいた時は、21歳で父の死、父の抱えていた借金取りとの戦い、家族との問題、仕事、子供、離婚、。。。。。書き出したらきりがないくらいたくさんの問題を抱えていたような気がする。
そんな状態だったのもあると思うが、アメリカに来て、すべてのプレッシャーが無くなった気がした。

これらを考えると、私にも一歩間違えれば 『自殺』 という選択ができたのかもしれない。

でも、実際そのような事を考えた事は全くない、と言うか、私の場合は、考える暇がなかったと言った方がいいかもしれない。

こんな事を書くと、日本だったからって思うかもしれないが、実は今だってそうなる原因は沢山抱えているのかもしれない。と、思う。

会社を起業して、人に騙されたり、裏切られたり。。。。。

なんて、自分の事を考えただけでも、色々あるな〜〜って思いながら、このドキュメンタリーを見た。





http://www.saving10000.com/








http://www.youtube.com/watch?v=oo0SHLxc2d0&feature=share





ん〜〜〜〜〜〜〜ん。

自分の思いを書くのって難しい。。。。な。

実は、1月に日本へ行った時に、虐待に合っている子供達の行き場が無いという事で、
川村ゆり弁護士(ゆり総合法律事務所)のお話を聞く機会があった。
https://www.facebook.com/yuri.kawamura.7587

その時も、今まで私が知らなかった、日本の現実を知った。

このドキュメンタリーを見た時も、その時と同じ気持ちになった。


日本は、『平和で幸せな国』 と誰もが思っていると思う。
ん〜〜〜〜ん、でも、実際は違うのでは?



        私の仕事は、人を相手にしている仕事。
           このドキュメンタリーを見て、

『もしかしたら私がしている仕事って、人の人生に関わる事をしているのだから、とってもセンシティブな事をしているのかもしれない?』  と、ちょっとぞっとしてしまった。 

    ドキュメンタリーを見終わって、
   
    『私にも、何かできるのでは?』 

   ん〜、          それは、今やっている事からなのでは?

そうだ、だからこそ、一人一人と真剣に向き合う事をしていきたいし、していかねば。





このドキュメンタリーを見て、人それぞれ感じ方は違うだろう。




    私は、見て見ぬ振りはしたくない。